ご挨拶
同窓会(翔雲会)
会長 山本 雅一
六甲山にも秋の便りが届くようになりました。
この度は、兵庫県立東灘高等学校同窓会が創立45周年を迎えられることを心よりお慶び申し上げます。
思い起こせば、48年前、東灘高等学校の前身の神戸甲北高等学校が、灘区の王子動物園横の王子児童文化会館で開校式と第一回入学式を行い、一回生262名が色鮮やかな花を胸に付けて、颯爽プレハブ造りの新校舎に向かいました。
授業中、すぐ横の動物園のカバの声に驚き、サルの鳴き声に歓声を上げ、鳥の鳴き声に清々しさを覚え、園内の迷い子の放送に授業中の先生の声が聞こえないこともしばしば有りました。
こんなに楽しい2年間を王子校舎で過ごし、3年生になり、待望の深江浜の新校舎で東灘高校一回生として、初めて下級生と顔を合わせた時の感激は今でもはっきりと覚えています。
まったく何一つない、まっさらな状態から出発し、保護者の方々や教職員・生徒が一丸となって学校づくりに一生懸命努力をして、素晴らしい学校に作り上げました。
45年が経過した今も、この旺盛なフロンティアスピリットが脈々と根底を流れ、溌剌とした校風を醸し出しているように感じられます。
45年間の期間、色々な出来事が有りました。特に、阪神・淡路大震災では、校舎に大打撃を受け、また、生徒たちの心の中にも深い傷跡を残しました。
しかし、関係各位のご努力や、生徒達の持ち前の何事にも挫けない精神力で完全に復興致しました。幾多の困難を克服して、現在まで数多くの実績を残してきました。
また、最近では、部活動やボランティア活動でも素晴らしい実績を残し、東灘高校の名前を全国に発信しています。
私たち同窓生は、東灘高校の名前をあちらこちらで聞くにつれて、母校への愛着と誇りを再認識しています。
45周年の節目をこえて、ますます東灘高校の発展がめざましいものになるように、私たち同窓生一同も微力ながらお手伝いしていきたいと思います。
本日は、東灘高校同窓会創立45周年、誠におめでとうございます。
2021年9月
県立東灘高等学校
校長 島田 育生
県立東灘高等学校同窓会の皆さん、はじめまして。令和4年度から県立東灘高等学校の校長として着任しました、島田育生(しまだ いくお)と申します。校長としては4校目の学校になります。これまでの経験を生かしながら、少しでも学校の力になれるように取り組んでいきますので、よろしくお願いします。
さて、東灘高校は創立以来これまで半世紀にわたり、『「夢を体感」見える形に』という教育理念の下、保護者や地域、企業、大学など学校を取り巻く多くの方々と連携し、生徒に寄り添いながら様々な教育活動に取り組み、生徒の自己有用感、自己肯定感、自己効力感といった自尊感情の醸成に取り組んできました。昨年度は、地域との連携による深江音頭の復活や、誰にでもわかりやすい授業を目指したユニバーサルデザインの考え方を取り入れた授業、通級による指導、神戸甲北高校との定期戦など新たな取り組みを開始しました。今年度からは、より幅広い進路実現を目指し、特色類型を「子どもの未来・健康スポーツ類型」に改編しました。また、来年度は創立50周年を迎えることになり、現在、同窓会、教職員,PTAが一つになって実行委員会を立ち上げ、有意義な記念行事が実施できるように検討を進めているところです。大きな節目となる行事を是非とも成功させたいと思いますので、卒業生の皆さんの一層のご理解、ご協力を併せてお願いし、私からのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。